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零細農家の稲刈りを見てみよう!あまり知らないお米ができるまで【籾摺り編】

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こんにちは、たけのこです。

 

前回で稲刈りまで終わった零細農家たけのこ家ですが、今回はお米を乾燥させて、袋詰めするところまで紹介します。

 

ちょっとディープな日本人の主食のお米がどのようにできているか是非見てください。

 

※前回の記事はこちら

零細農家の稲刈りを見てみよう!あまり知らないお米ができるまで【稲刈編】 - たけのこlabo.

 

零細農家の稲刈りを見てみよう!あまり知らないお米ができるまで【籾摺り編】

稲刈りした籾を乾燥させます!

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さあ前回、稲刈りをして籾の状態となったお米はどこへ行くのでしょうか。

 

軽トラに積み込まれたお米はこの後、乾燥の工程に入ります。

 

お米は収穫した状態では、水分量が20~30%と多く保存に適さないため、お米の中の水分量を15%程度に乾燥させます。

 

ということで、お米を乾燥させる機械まで運びます。

 

そして、いわゆる乾燥機がこちら↓↓

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ちょっと近くてわかりにくいですが、このような倉庫にも似た機械でお米を乾燥させます。

 

この乾燥機は40石ほどのお米が入ります。

大体、1石150Kg くらいなので、6,000Kgくらいでしょうか。

 

乾燥機の下部には灯油バーナーが付いており、この熱で籾を40度程の温度で加熱し、籾が冷める際に水分が抜けていくような仕組みになっています。

 

乾燥機の下部にローラーのようなものがあり、そこを籾が通過すると加熱され、画像右わきにある煙突のような筒からタンクの一番上まで運ばれます。

 

つまり、乾燥機のなかで籾が循環し加熱、冷却が繰り返され、徐々に全体の籾の水分量を減少させることで、15%程度まで籾を乾燥させていくんですね。

 

乾燥機に籾入れます

乾燥機の説明はこのへんで、実際に軽トラの籾を乾燥機へ移し替えます。

 

そこで登場するのが、この機械式のホースです。

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これを軽トラのタンクと乾燥機の口を橋渡しして、籾を移し替えていきます。

 

全体像で見るとこんな感じです。

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こんな雰囲気です。

 

籾の乾燥は高温で急激にすると、品質の悪化や、お米のひび割れにつながるので、大体半日~1日かけて乾燥させていきます。

 

乾燥機にもお米の水分量を測る計測器が付いていますが、古い機械ということもあり、こうした計測器も利用して乾燥具合を把握していきます。

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いよいよ籾摺りです

お米は基本的に籾が取れた状態で出荷されます。籾が付いていたら籾殻自体がゴミになりますし、消費者も困っちゃいますからね。

 

小学校の稲作体験では一升瓶に籾を入れて棒でつつき、籾摺りをさせられたことがありますが、そんなことしていたら、いくら時間があっても足りません。

 

そこで登場するのが籾摺り機械です。

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この機械で一気に籾殻を取っていきます。

 

籾摺り機械の上部に太い塩ビパイプが刺さっていますが、これが乾燥機から直接籾殻を供給してくれます。

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こんなかんじですね。

手作り感満載です。

 

籾摺り機を通すとこんな籾殻だったお米が

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見事に玄米へと変貌を遂げるのです。

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お米の選別と袋詰め

はれて玄米となったお米たちはこれから篩いにかけます。フィルターに通すことで、未成熟の米や粒の小さいお米を排除するためです。

 

そこで登場するのがこの機械です。

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自動選別計量機とも言われるものです。

我が家では1.8㎜以上の米のみをこの機械で選別し、30Kgの米袋に袋詰めしていきます。

 

この機械は、米の選別と袋詰め、計量のすべてを一台でやってくれる働きものです。

 

大体1時間あたり20俵、1,200㎏袋詰めすることが出来るので、30Kgの米袋が40袋分ですね。

 

袋詰めできたら、口をしっかり縛ります。

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ここでちゃんと縛らないと、米袋を運んでいるときにこぼれてしまったり、重ねたときにお米の重さで袋が潰れて、それによって積み上げた米袋が崩れてしまうことがあります。

 

この袋縛りは、ただの縛ればいいと言うものではなく、非常に重要な作業でもあるんですね。

 

ちなみに言えば縛った際の見た目も重要です。

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これならOKですが

 

これだと、ちょっと汚いですね。

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中身は同じでもこの袋の縛り方、見た目一つでお米の評価が変わってきたりします。

 

皆さんも買い物するときに、商品の包装紙がぐちゃぐちゃだったら、別のにしますよね。

また、箱が潰れてるとかの理由で、アウトレット商品になるものもあったりします。

 

つまり、この袋詰め作業は品質管理の一環であり、お米を食べずして商品の印象を決めてしまうほどの影響力があるものなのです。

 

中身が同じならいいじゃん。っていうのは通用しないんですね。

 

選別を潜り抜けられなかったお米たち

さて、先ほど1.8㎜以上しか袋詰めしないといいましたが、1.8㎜以下のお米たちはどうなるのでしょうか。

 

それが、このお米たちですね。

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大小さまざま、青いお米なども混ざっています。

基本的には屑米として売られるものですが、この子たちはその後、私たちの食卓に並ぶようなものになります。

 

こうした屑米は更に大きさを選別され、商品化されます。

ただし、粒のサイズが小さいのでとても安価です。

 

青いお米も精米すれば白くなるのでわかりません。

 

それはときに、市販されるお米に混ぜられることもあれば、せんべいなどの加工食品に変貌したり、醤油や味噌の原料となる麹に使われるなどします。

 

つまり、国産米と表記されていても、外食や加工食品はこうした屑米が使われている可能性があるということになります。

嘘ではないですからね。

 

でも、こういうこと知っておくと、国産米が使われているから安心と言うのはちょっと疑問に思ってしまいませんか?

 

知らず知らずのうちに国産米だけど、品質の悪いお米を原料にされ食べていたりするわけですからね。

 

今回登場した機械のお値段

前回コンバインは800万するとご紹介しました。

余談ですが、コンバインのカバーはただのブルーシートと同じ素材なのに3万円します。

 

今回紹介した乾燥機、籾摺り機、自動選別計量機は機種にもよりますが、150万、50万、30万くらいするでしょう。

 

今日見た光景だけでも、200万以上の出資が必要です。

 

零細農家の米作りは希望あるものではない

作業工程ごとに機械化はされて、人が少なくても作業ができる一方で、家族経営の農家に農業機械は決して安いものではありません。

 

いくら数年使えるものとしても、壊れれば修理も必要ですからね。また、どの機械も年に一度しか使いませんから、トラブルは起きやすいものです。

 

それに対して、収入源の米の消費は年々減り、米の売価も安いものです。

 

小規模零細農家は米作りなんてやってたら、下手するとすぐに赤字経営になります

というか人件費が経費として加算されてないので、普通の会社だったら赤字でしょうね。

 

この辺はまた別に書いてみたいと思います。

 

国は農業の大規模化や企業の参入を進めていますが、狭隘な土地で農業をやっている農家はたくさんあります。

その多くは家族経営です。

 

大規模化しようにも、土地の制約上、一か所に広い田んぼを作ることができない農地はどうなるのでしょうか。

農家の平均年齢は65歳を超えています。

 

その人たちが引退すれば、耕作放棄される農地が多くなることが目に見えています。

 

地方に行き一念発起して農業を始める人もニュースで見たりしますが、これから増えていく耕作放棄地を思えばわずかなものでしょう。

 

日本各地にある美しい景観を私達に見せてくれる棚田は、もっと悲惨です。機械化で効率よく生産することができませんからね。

 

農業を希望あるものにするためにはどうするべきか。

世界では食糧不足が問題となるなかで、日本は自国の食をどう守っていくのか。

 

また別の機会に考えてみたいと思います。

 

あまり知らないお米ができるまで【籾摺り編】でした。