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台湾で偉業を残し銅像になったおじさんに会いに行きます【磯田謙雄編】

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こんにちは、たけのこです。

 

前回、台湾で当時世界一のダムを建設した八田與一氏を紹介しました。

今回こそは私の遠い親戚である銅像になったおじさんの話です。

 

おじさんの名前は「磯田謙雄」さん

 

私との関係は非常に遠いですが、親戚とかろうじて言える立場です。

 

磯田技師は八田技師の7年後輩にあたります。

二人で総督府で働いていたこともあったようですね。

 

そんなおじさんの偉業を勉強してから、業績を見に行こうと思います。

というわけで今回はあまり知られていない磯田技師の偉業を紹介します。

 

台湾で偉業を残し銅像になったおじさんに会いに行きます

磯田技師の偉業をたどる

前回紹介した八田技師は烏山頭ダムを建設し、農地に水利設備を設置したことで、15万ヘクタールにも及ぶ農地を開発しました。

 

一方、磯田技師は現在の台中にある新社台地にて、840ヘクタールの土地に水利設備を設置し、農地を整備しました。

 

新社台地は海抜500mの高台で、温和な気候で病虫害伝染の恐れがなく、サトウキビ栽培に向いた土地でした。

 

そのため農業が主要産業の台湾を支える大切な場所と考えられていましたが、水源はなく雨水に頼った不安定な農業をしていたのです。

 

近くに大甲渓と呼ばれる河が流れていましたが、高低差が90mもあり、くみ上げるためには強力なポンプや電源が必要となります。

 

そこで磯田技師は自然の原理を利用して新社台地に水を引き込むことを計画しました。

 

そのヒントは

「水は高いところから、低いところへ流れる」です。

 

水は高いところから、低いところへ流れる

磯田技師は「水は高いところから、低いところへ流れる」原理を利用し、大甲渓の上流、新社台地よりも標高の高いところに取水口を作り、高低差を利用して新社台地に水を引き込む水路を考えたのです。

 

しかし、それを実現するためには、いくつもの山や谷を越えなければなりませんでした。そこで磯田技師は途中にいくつものトンネルや水道橋、暗渠、逆サイフォンを作ったのです。

 

始点である取水口から終点である円堀までの総延長は16.6kmにも及び、トンネル22か所、水道橋14か所、逆サイフォン3か所を建設しました。

 

そして完成した水路は、取水口のある地名を取って「白冷圳」(はくれいしゅう)と名付けられました。

 

逆サイフォンとは? 

逆サイフォンを簡単に絵にすると次のようになります。

 

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「水は高いところから、低いところへ流れる」のですが、逆サイフォンの場合、水が一旦低い位置に流れ込んでから、重力に逆らい上っていく。

 

つまり入口と出口に高低差があれば出口より低い位置に水が流れても、出口に向かって水が流れる原理のが逆サイフォンなのです。磯田技師はこの技術を用いて、電気もポンプも用いず谷を越える水路を建設しました。

 

実はこの技術は磯田技師の出身地である石川県金沢市の日本産大庭園「兼六園」内にある噴水に利用されています。

兼六園の噴水もポンプではなく、自然現象を活用したものだったんですね。

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https://norikodiary.com

 磯田技師は石川県の出身のため、もしかすると兼六園の逆サイフォンを応用して白冷圳を作ったのかもしれませんね。

 

白冷圳が注目されたきっかけ

白冷圳が完成して70年後の1999年9月21日、台湾中部地方で大地震が起きました。

その際に水路が破損し、これまで何不自由なく水が送られていたものが突然途絶えてしまったのです。

 

そのとき初めて地元の方が白冷圳のありがたさに気づいたそうです。

そして、建設に力を尽くした磯田技師の業績をたたえて銅像が建設されたというわけになります。

 

今では地元で磯田技師は「白冷圳の父」と呼ばれているそうです。

 

白冷圳を実際に見て先人の偉業を見てきます。

白冷圳が凄いのは自然の原理のみを利用して水路を作ったことです。電気もポンプも使わず水を必要な場所に運ぶ仕組みは、とてもエコロジーです。

 

特に私も建設関係とあって、先人の偉業を見に行くことが楽しみで、

地域の人の利益のために力を尽くしたその姿に敬意を表してこようと思います。

 

また、行ってきましたら台湾観光の情報と合わせて報告しますので、次回をお楽しみにしてください。